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録画サーバ用にCentOS 7を最小構成でインストールする手順

  最終更新日:2016/05/21

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CentOSダウンロードページ

 録画サーバ用途でCentOS 7をインストールする手順と注意点について説明します。本記事が対象とする録画サーバソフトはChinachuとepgrec UNAです。

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インストールする前に決めておくこと

固定IPアドレス

 LANを固定IPアドレスで運用している場合、録画サーバでも同様に固定IPアドレスを決めます。

 DHCPでIPアドレスを設定している場合、毎回IPアドレスが変わると録画サーバに接続できない原因になります。そのため、録画サーバのMACアドレスを調べて、それに対応する固定IPアドレスをルーターで設定するようにします。

録画用ディレクトリの場所とサイズ

 CentOSでパーティション構成を自動で行う場合、HDDやSSDのパーティションサイズは以下のようになります。

マウントポイント 割り当てサイズ 備考
/boot 500MB
/ 50GB インストールデバイスのサイズが50GB未満の場合、
可能な最大サイズ
swap 搭載メモリと同じサイズ
/home 残り全て インストールデバイスのサイズが小さい場合、
割り当てなし

 何も考えずにマウスをクリックするだけでインストールした場合、最大サイズのパーティションは/homeになってしまいます。そのため、録画用ディレクトリは/homeの下に作るしかなくなります。/home以外を録画場所にしたい場合、あらかじめそのディレクトリ名とサイズを決めておく必要があります。なお、Chinachuは/home以下で動かすことが前提になっているので、Chinachuをインストールする場合、パーティションは自動設定で良いと思います。

CentOS 7のインストール

isoイメージのダウンロード

 録画サーバではGUI環境や高機能なアプリケーションも必要ありません。そのため、最小構成でインストールできるMinimalを選択します。

CentOSダウンロードページ

CentOSダウンロードページ

 CentOSのダウンロードページに行き、Minimal ISOを選択します。

ISOイメージのダウンロードページ

ISOイメージのダウンロードページ

 ”Actual Country”のリンクのどれでも良いのでisoイメージをダウンロードします(全て同じファイルです)。サイズは640MBぐらいです。

インストールメディアの準備

ディスクメディアでインストールする場合

 先程ダウンロードしたisoイメージをCD-R(W)またはDVD-R(W)に焼きます。

USBメモリでインストールする場合

DD for Windows

DD for Windows

 DD for WindowsなどのツールでisoイメージをUSBメモリに書き込みます。DD for Windowsは普通にダブルクリックで起動すると対象ディスクにUSBメモリを選択できないので、管理者権限で起動します(DDWin.exeを右クリックして「管理者として実行」を選択)。

 注意点として、USBメモリ起動だと途中でインストールが先に進まないことがあります。また、HDDをマスター(sda)に接続しているのにsdbとして認識する場合もやめたほうが良いです(誤認識してます)。それらの場合はあきらめてディスクメディアで試してみてください。時にはあきらめも肝心です。

インストール開始

インストール選択画面

インストール選択画面

 先程用意したインストール用メディアを録画サーバに挿入して起動します。BIOS設定でDVDドライブやUSBメモリから先に起動するようにしておきます。

 キーボード選択画面が表示されるまではEnterキーを押して先に進めます。

キーボード選択

キーボード選択画面

キーボード選択画面

 左枠の言語から「日本語」を選択して「続行」をクリックします。

ネットワークとホスト名の設定

インストールの概要 初期画面

インストールの概要 初期画面

 「インストール先」のビックリマークが気になりますが、ここは無視して「ネットワークとホスト名」をクリックして設定に進みます。

ネットワークとホスト名の設定(オフ)

ネットワークとホスト名の設定(オフ)

 右上の切り替えスイッチをクリックして「オン」状態にします。”接続済みです”と表示されればOKです。この状態ではDHCP設定になっています。

ネットワークとホスト名の設定(オン)

ネットワークとホスト名の設定(オン)

 ネットワークをDHCPで運用している場合、ここで設定終了です。左上の「完了」ボタンをクリックして抜けて下さい(続いてホスト名の設定に進んで下さい)。固定IPを設定したい場合、右下の「設定」から行います。

固定IPアドレスの設定

固定IPアドレスの設定

 固定IPアドレスの設定をしたい場合、「IPv4セッティング」タブを選択して設定します。方式は「手動」を選択し、「追加」ボタンで設定したい固定IPアドレスを入力します。設定が完了したら「保存」ボタンをクリックして抜けます。

ホスト名設定

ホスト名設定

 ホスト名は左下のテキストボックスで設定します。LAN内でDNSサーバが動作している場合は決められた”ホスト名.ドメイン名”の形式で入力します。そうでない場合、ここは放置でも良いです。ですが、コマンドプロンプトでのホスト名の表示を変えたい場合は任意の名前を入力します。コマンドプロンプトで例えば”ユーザー名@centos”と表示したい場合、”centos”と入力すればOKです。

 設定が終了したら左上の「完了」ボタンをクリックしてインストール概要の画面に戻ります。

パーティション設定

自動・手動の選択

インストール先と自動パーティションの選択

インストール先と自動パーティションの選択

 インストールするディスクドライブを選択します。チェックマークが表示されたドライブがインストール先となります。通常のインストールドライブは”sda”になります。

 USBメモリ起動インストールを試して、ここで先頭ディスクをsdbと認識している場合、何らかの問題が有る可能性があります。ドライブの接続が間違っているか、インストーラーが誤認識(正確にはBIOSの問題)しています。ドライブの接続を再確認するかメディアインストールに切り替えた方が良いです。

 /homeディレクトリの下に録画用ディレクトリを作る場合(Chinachuをインストールする場合で特にこだわりがなければ)、「自動構成のパーティション構成」を選択して画面左上の「完了」ボタンをクリックします。パーティション設定はここで完了です。

インストール先と手動パーティションの選択

インストール先と手動パーティションの選択

 それ以外の手動でパーティション設定を行いたい場合、「パーティション構成を行いたい」を選択して「完了」ボタンをクリックします。この場合、「手動パーティション設定」の画面に移動します。

手動パーティション設定

手動パーティション設定の初期画面

手動パーティション設定の初期画面

 本記事での手動パーティション設定の方針は、”/home”の領域をなくし、”/”の領域を小さくして、可能な限り最大な録画専用のマウントポイント”/recorder”を追加することとします(マウントポイントの名前は適宜変更して下さい)。以下はこの方針で進めていますが、そもそも各パーティションサイズを考えるのが面倒な場合、”/home”の領域をなくし、”/”の領域を最大にしても良いと思います。

 全てのパーティションを手動設定するのは面倒なので、「ここをクリックして自動的に作成します(C)。」をクリックし、自動設定してから変更します。

 補足ですが、インストールをやり直す場合や他OSの入ったパーティションを消したい場合、この画面の左下のマイナスボタンで不要パーティションを消して下さい。

パーティション設定(自動設定後)

パーティション設定(自動設定後)

 今回は3TBのHDDを例にして説明します。細かいバイト数の違いはあるかもしれませんが、最初は上記のようになっているはずです。ちなみに、biosbootは2TB以上のHDDの場合に必須となるパーティションです。

 まず、”/home”と”/”を削除します。削除したいマウントポイントを選択して、左下のマイナスをクリックすると削除できます。

 間違って他のマウントポイントを削除してしまった場合、全てのマウントポイントを削除して下さい。手動パーティション設定の初期画面に戻るので、最初からやり直せます。

パーティション設定(”/”と”/home”削除後)

パーティション設定(”/”と”/home”削除後)

 次に左下のプラスをクリックして新規のマウントポイントを追加します。

マウントポイント”/”の作成

マウントポイント”/”の作成

 「マウントポイント」のドロップダウンリストとから”/”を選択し、今回は「割り当てる容量」を30GiBとしました(将来的な事も考慮して10GB以上あれば十分です)。注意点として、入力値の単位は”GiB”として下さい。”GB”とすると1k byte=1000 byteと扱うため、見た目の容量が少なくなってしまいます。余談ですが、ここでの単位はG=GiB≠GBの関係になってます。

 「マウントポイントの追加」ボタンをクリックし、作成を反映します。

マウントポイント”/recorder”の作成

マウントポイント”/recorder”の作成

 続いてマウントポイント”/recorder”を追加します。”/recorder”はドロップダウンリストの選択肢には無いので、キーボードから手入力して下さい。割り当てる容量は空白にして「マウントポイントの追加」をクリックします。こうすると空き容量の最大値が割り当てられます。

手動パーティション設定完了

手動パーティション設定完了

 最終的に上記のようになっていればOKです(パーティションサイズは適宜読み替えて下さい)。最後に右上の「完了」をクリックします。

 ”/home”のマウントポイントを作成しませんでしたが、”/”のマウントポイントの中に”/home”ディレクトリとして作成されるので問題ありません。

パーティション設定の反映

パーティション設定の反映

 ”変更の概要”が表示されるので、「変更を適用する」をクリックして”インストールの概要”に戻ります。

ユーザー設定

インストールの開始

インストールの開始

 「インストール先」、「ネットワークとホスト名」の2つの設定が完了していることを確認したら、右下の「インストールの開始」をクリックします。

ユーザーの設定(作成前)

ユーザーの設定(作成前)

 インストールが自動的に進行中ですが、ユーザー設定を平行して進めていきます。「rootのパスワード」、「ユーザーの作成」を行います。まずは「rootのパスワード」から設定します。

rootパスワード

rootパスワード

 パスワードを設定したら左上の「完了」をクリックします。8文字未満では短すぎると怒られますが、「完了」を2回押せば設定可能です。ただし、自己責任でお願いします。

ユーザーの作成

ユーザーの作成

 続いて「ユーザーの作成」を行います。ユーザー名はWindowsで使用しているユーザー名と同一にしておくと便利です(主にSamba)。

 ”このユーザーを管理者にする”のチェックは未選択のままでOKです(インストール後に管理権限の設定を別途しない限り無意味な選択肢です)。

 「このアカウントを使用する場合にパスワードを必要とする」を選択状態にして左上の「完了」をクリックします。

録画サーバ再起動

インストール完了

インストール完了

 インストールが完了したら右下の「再起動」をクリックします。再起動が始まり、終了処理が完了したらインストールメディアを録画サーバから抜いて下さい。

 これで作業完了です。お疲れ様でした。

おまけ

 インストール後に設定をやり直したいと思った場合などの対応方法を説明します。ただし、細かい説明はしません。まともに説明すると記事の長さがいくらあっても足りないので。あくまでもおまけです。

IPアドレスの設定をやり直す

 nmtuiコマンドを使用します。設定ファイルを直接編集するよりも簡単にできます。使用方法を分かりやすく説明されているserver-memo.net様の記事を紹介します。

ホスト名を変更する

 /etc/hostnameを編集します。

su -
vi /etc/hostname

ユーザーを追加する

su -
useradd ユーザー名
passwd ユーザー名

ユーザーを削除する

su -
userdel ユーザー名