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Celeron J1900でACアダプタ電源の録画サーバ用PCを作成しました

  最終更新日:2016/05/22

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PCケース METIS BLUE

 先日、おすすめパーツおすすめハードウェア構成の記事を書いたのですが、自分で実際に作ってないのは記事に説得力が無いなと思い、また、記事を書いている最中に久しぶりに組み立てたくなったので、前記事の内容に沿う形で録画サーバ用PCを作成しました。

 作成したPCは、Celeron J1900をマザーオンボード搭載のPCです。電源はACアダプタです。パーツ構成、作成手順、消費電力についてまとめました。

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パーツ構成

 下記が今回購入したパーツです。








 それぞれの購入時の価格(税込)は以下の通りです。あくまで購入時の価格なので、上記のAmazonの商品価格とは異なる可能性があります。

パーツ名 名称・型番 購入価格
PCケース RAIJINTEK METIS BLUE ¥6,980
ACアダプタ ELECOM ACDC-NE1900BK ¥2,527
マザーボード ASRock Q1900DC-ITX ¥12,800
メモリー 4GB Trasend TS512MSK64W6H ¥3,512
SSD 32GB Trasend TS32GSSD370S ¥3,990
HDD 3TB WD30EFRX ¥13,048
TVチューナー PT3 Rev.A ¥10,480
カードリーダ CLOUD2700-NTTCom ¥2,228
合計 ¥55,565

 起動ドライブをSSDにしたかったため購入しました。ハードディスクは録画保存用です。

 PT3やカードリーダは元々持っていたため今回購入してないのですが、本記事掲載時点で最安と思われる価格を掲載しています。PT3の現時点の最安価格を提示しているのはドスパラです(5千円以上送料無料)。それ以外は全てAmazonで購入しました。

組み立て

 初心者の方でも作成しやすいように組み立て手順をまとめました。なお、作業中はLEDライトがあるとPCケース内部がよく見えるので便利です。

I/Oパネルシールド装着までの作業

PCケース右側面

PCケース右側面

 PCケース正面から見て右側面の4箇所(写真の赤丸)のネジを外し、サイドパネルを外します。これでPCケースからマニュアルと部品を取り出せます。

PCケース内部

PCケース内部

 PCケース内部を簡単に説明します。マザーボードはケース奥に立てて設置します。右上部にハードディスク用の3.5インチベイがあります。SSDなどの2.5インチ品はケース右底部に設置します。電源スイッチやUSB等のコネクタ用の配線が左上部から出ています。

 今回はACアダプタを使用するため電源は設置しませんが、このケースは左底部に設置します。今は穴が開いている状態です。空気の流れは、左底部から入って右のPCケース付属の大型ファンへ抜ける流れになります。

PCケース背面

PCケース背面

 最初にマザーボード付属のI/OパネルシールドをPCケース背面にはめます。”DC”と書いている箇所が下なので注意して下さい。はめ方は、PCケース内部からカチッと音がするまで押し込みます。

マザーボード Q1900DC-ITXのスロット・コネクタ

 本格的に組み立て作業に入る前にマザーボード Q1900DC-ITXのスロット・コネクタ類について説明します。

Q1900DC-ITX

Q1900DC-ITX

 この画像はScanSnap SV600でスキャンしたマザーボードです。なかなか面白い画像が撮れました。画像の向きは実際に作例のPCケースに設置した時の向きに合わせています。

 作例で使用したスロット・コネクタを四角で囲みました。赤色はPCケースから出ている配線を接続、それ以外はパーツ類を挿入または配線を接続します。下記がその一覧になります。

  • PCケースファン
  • スピーカー(ビープ音)
    • 今回はPCケース付属のブザーを接続
  • USB 2.0
  • USB 3.0
  • 前面パネルオーディオ
  • システムパネル端子
    • 電源スイッチ、電源LED、ドライブアクセスLED、リセット
  • メモリースロット1
  • メモリースロット2

 なお、今回は4GBの1枚のメモリを使用したため、実際にはメモリースロット2は使用していません。また、システムパネル端子のリセットは、今回の作例で使用したPCケースにリセットボタンが存在しなかったため使用していません。

マザーボードをPCケースに設置

 これからマザーボードをPCケースに設置しますが、その前にメモリーを挿し、PCケースから伸びているケーブル類を出来るだけ接続して下さい(SATAケーブルは後で良いです)。設置前に配線しておくほうが楽に作業できます。

 ケーブル類は、ほとんどの端子にプラスマイナスの極性があります。しかし、そのほとんどで逆向きに挿せないようになっているため、特に問題なく接続できるはずです。なお、スピーカー(ビープ音)の端子は極性がないので、どちら向きに挿しても良いです。

システムパネル端子

システムパネル端子

 システムパネル端子は分かりにくいため図にまとめました。今回のケースではケーブルの端子にプラスとマイナスの極性表示があるので、色分けした組みで極性に合わせて接続して下さい(一般的には白ケーブルがマイナス)。

 配線が終わったらマザーボードをPCケースに設置してネジ止めします。

ハードディスク・SSDの設置

 3.5インチのハードディスクは、ケース上部の3.5インチベイに差し込んでネジ止めすれば設置できるのですが、ネジ位置が微妙に合わず最初うまく行きませんでした。

3.5インチベイ

3.5インチベイ

 仕方がないので、ベイ自体をPCケースから外してハードディスクをネジ止めし、PCケースに戻しました。ベイを外す場合、PCケース正面からみて左側面のサイドパネルを外して下さい。当たり前ですが、すんなりハードディスクをネジ止めできる場合、わざわざベイを外す必要はありません。

 SSDはPCケース底部に設置します(2台まで設置可能)。SSDをネジ止めする前に電源ケーブルを接続しておくことをおすすめします。設置後に接続しようとすると電源ケーブルを無理に捻じ曲げる形になるため、設置前の接続のほうが良いでしょう。

 また、3.5インチのハードディスクも1台ならばこの底部に設置できます。ただし、2.5インチ2台分を専有してしまうため、3.5インチ品は上部と底部の合計2台しか設置できないことになります。

 SATAケーブルは、今回の作例ではSATA2_1端子に起動ドライブのSSD、SATA2_2端子に録画保存用のハードディスクを接続しました。

全てのパーツ設置後のPCケース内部

全てのパーツ設置後のPCケース内部

 最後にPT3を挿して完成したPCケース内部の様子です。わりとすっきりした内部です。しかし、本来電源を設置すべき底部に穴が開いているため、ふたをすることにしました。

電源の穴をふさぐ

ソフトまな板と洗濯ネット

ソフトまな板と洗濯ネット

 と言う訳で100円ショップで買ってきたのがソフトまな板と洗濯ネットです。プラ版でも良かったのですが、100円ショップをふらふらと物色していて見つけたのが、加工のしやすそうなソフトまな板でした。柔らかく曲がることを売りにしているだけあって、実際にハサミで切ることができるぐらい加工しやすかったです(まな板としての性能はこの際置いておくとして…)。穴を完全にふさいでしまうと空気の流れをさえぎってしまうため、洗濯ネットでほこりが入らないように工夫しました。

電源の穴ふさぎ加工

電源の穴ふさぎ加工

 電源設置用の枠に洗濯ネットをかぶせ、口の形に加工したソフトまな板をネジ止めしただけです。これでほこり対策はばっちりです。目が細かすぎてホコリで詰まる可能性がありますが、その時は目の荒いものに交換する予定です。

完成後のPCケース内部

完成後のPCケース内部

 最終的にPCケースに設置したものが上の写真です。内部を這っていた電源ケーブルは必要ないので取り外しました。右上の白いものは電源コネクタの穴を同じくソフトまな板でふさいだ箇所です。右下の白いものは、底部の2.5インチ品設置用の穴が気になったため、紙をセロハンテープで止めただけです。これで全ての作業が完了しました。

完成後のPCケース背面

完成後のPCケース背面

 最後に完成後のPCケースの裏側の写真です。左上の電源コネクタだった箇所が白く埋まっているのが分かります。目立つので黒のスプレーがあったら塗装したかったです。

起動確認

 電源を入れたらF2キーを押してUEFI設定画面を表示させます(電源が入らない場合、最初から確認しましょう)。メモリサイズとハードディスク、SSDの型番・サイズが実際に接続したものと一致することを確認します。

 最初、PCケースのファンの音が気になったため、完全に止めてしようかと思いました。しかし、いくらACアダプタ電源で冷却の必要性があまりないとは言え、空気の流れを止めてしまうのはどうかと思ったため、ファンの回転速度を落とすことにしました。デフォルトのLevel 9から最低の1に落とすとファンからの音は気にならなくなりました。

まとめ

 今回の作例の組み立て作業時間はマニュアルを読んで起動確認完了まで約3時間かかりました(電源の穴ふさぎ対策除く)。記事作成のために作業手順をノートにまとめて、ブログ用の写真を撮影しながらの作業だったので、普通に作業するよりも時間がかかっていると思います。この記事を読んで作業して頂ければ、1時間半ぐらいで終わるのではないでしょうか。

 作例のPCケースは少し変わったケースですが、自作はしやすいと感じました。しかし、5インチベイはないですし、ハードディスクをたくさん設置したりは出来ないので拡張性はほとんどありません。見た目重視かなと思います。OSのインストールは、外付けのDVDドライブやUSBメモリから行うのが良いでしょう。

 実はPCの自作は10年近く行っていませんでした。「今となってはPCショップで買うほうが安いし楽じゃん」と言う考え方に変わっていたのですが、やっぱり自分好みにしようとすると自作じゃないと駄目だなと思いました。今回はかなりコンパクトにまとめることが出来たので満足です。

おまけ(消費電力調査)

 せっかくACアダプタ電源で自作したので、消費電力を調べてみました。普通の記事ならばベンチマークを行っている最中のものを測定するのでしょうが、録画サーバでそれを行っても意味が無いので、あくまで録画サーバとして負荷をかけた状態で測定しました。epgrec UNAをインストールした環境で行っています。

状態 消費電力(W)
電源OFF 2.4
アイドル 17.8 ~ 18.0
4番組同時録画 22.3 ~ 23.8
4番組同時録画+FFmpegエンコード 26.9 ~ 27.8

 24時間稼働する場合は問題にはなりませんが、電源OFFの状態でも2.4Wと少ないですが電力を消費していました。ひょっとするとUEFI設定で改善可能かもしれません。

 負荷は地デジ、CS/BSの4番組同時録画を行い、裏でFFmpegのH.264エンコードを行うパターンで計測しました(CPU負荷ほぼ100%)。最大でも28W未満とかなり少ないと思います。

 「電気料金計算」のサイトで月の電気料金を計算してみました。1日8時間を4番組同時録画+FFmpegエンコードとし、残りの16時間をアイドル状態として計算しました。使用日数は30日、1kWh単価を22円としています。

状態 消費電力 使用時間 料金
4番組同時録画+FFmpegエンコード 28W 8時間 147.84円
アイドル 18W 16時間 190.08円
合計 337.92円

 これはかなり無茶な使い方なので、実際には月額300円ぐらいになるのではないかと思われます。

 なお、消費電力の計測にはサンワサプライのワットモニターを使用しました。