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省電力PC向けおすすめハードウェア構成

  最終更新日:2018/06/08

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省電力PCおすすめハードウェア構成 2018

 省電力PC向けのおすすめハードウェア構成を紹介します。

 情報が出来るだけ古くならないよう、本記事は不定期に更新しています(最終更新日:2018年06月08日)。

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省電力PC

 本記事で言う「省電力PC」とは、可能な限り消費電力を抑えたPCのことです。消費電力は常時100W未満を目標とします。性能を求めなければ、50W未満も可能です。

 100W未満を実現するため、ビデオカードは搭載できません。そのため、最新の3Dゲームを遊ぶ用途には向いていません。

 この記事におけるPCの使用用途は、メールやブラウザ、文書作成などの普段使いのPCから24時間稼働のサーバーまでを想定しています。

 まず最初にPCの構成要素について説明します。PCを自作する場合、最低限以下のパーツが必要になります。

  • PCケース
  • 電源
  • CPU
  • メモリ
  • マザーボード
  • HDDもしくはSSD

 冒頭に書いた通り、消費電力を抑えるため、外付けのビデオカードは使用しません。ビデオカードの機能は、CPUに統合されたビデオチップ(GPU)の機能を使用します。DVD、BDなどの光学ドライブも外付けのものがあれば十分でしょう。

 これらを個別に購入しても良いですし、ベアボーンキットなど複数のパーツが組み立てられた状態のものを購入する手もあります。

 以降、それぞれのパーツと具体的なハードウェア構成について説明していきます。

 なお、マザーボードとPCケースのサイズは、コンパクトであまり邪魔にならないサイズのMini ITXを基準に考えました。

 最終的に以下の構成で総額がいくらになるかも紹介します。

  • 全パーツ購入:Celeronで作る価格を抑えたPC
  • 全パーツ購入:Core i3で作るCoffee Lake PC
  • 全パーツ購入:24時間稼働を重視したPC
  • Mini-ITXのキューブ型ベアボーンキットPC
  • Mini-STXの小さいベアボーンキットPC
  • 電源付きPCケースで作るCeleron PC

PCパーツ

 省電力PCを作るために全てのパーツを購入する場合、まず決めないといけないのはCPUです。省電力を決定付けるのはCPUの消費電力と言っても過言ではありません。また、どれくらいの演算性能が必要なのかも考える必要があります。

 次に決めるべきはCPUを載せるマザーボードとPCケースです。PCケースはPCの顔となる部分であり、組み立てやすさ、拡張性などにも影響を与えます。いずれにしろ、この2つはセットで考えたほうが良いでしょう。

CPU

 この記事では最新の高性能なCPUではなく、省電力なCPUに限定して紹介します。

 以前はここでCPUの一覧表を掲載していましたが、紹介するCPUの数が増えすぎて見づらくなってしまったため、記事の最後に一覧表を移動しました。ベンチマークスコアなどの詳細が気になる方はそちらをご覧下さい。

 また、2018年3月まではおすすめのAMD製CPUとしてRyzen 3 2200Gを紹介していましたが、発熱問題やマザーボードの相性問題があるようなので、本記事ではIntel製CPUのみを紹介します。

 個人的にはAMD押しなのですが、PC自作初心者にも安心して自作PCを楽しんでもらいたいと考えているためです。ご理解下さい。

 一般的なCPUの選び方については本ブログで「自作PCのCPUの選び方 - コストパフォーマンスの観点で考える」と言う記事を書いています。よろしければ、そちらも参考にしてみて下さい。

Celeron、Pentium

 Intelの省電力のおすすめのCPUはCeleronとPentiumです。このクラスのCPUであれば、PCの消費電力は常時40W未満も可能です。

 現状、マザーボードに互換性の無い、第7世代のKaby Lakeと第8世代のCoffee LakeのCPUがあります。ややこしいですが、両方のおすすめCPUを紹介します。


 Kaby LakeのおすすめCPUは、Celeron G3930とPentium G4560です。コストパフォーマンスが一番良いものを選びました。


 Coffee LakeのおすすめCPUは、Celeron G4900とPentium G5400です。

 Kaby LakeとCoffee Lakeのどちらを選べば良いのかと言うと、予算と購入予定のマザーボードによって決まります。以下の条件によって決めるのが良いでしょう。

  • Kaby Lakeを選ぶ場合
    • 可能な限り総額を抑えたい(CPUもマザーボードも割安)
    • ベアボーンキットで自作したい
  • Coffee Lakeを選ぶ場合
    • 最新世代のCPUで自作したい
    • 将来的にCPUをアップグレードしたい

 紹介したCeleronとPentiumの2018年06月08日現在の最安値とベンチマーク結果は以下の通りです。

名前 最安値 Cinebench PassMark
Celeron G3930 \3,827 220
(123)
3050
(1661)
Celeron G4900 \4,700 236
(132)
3429
(1722)
Pentium G4560 \6,095 382
(151)
4889
(1988)
Pentium G5400 \7,127 403
(159)
5347
(2189)

 ベンチマーク結果は数値が高い方が高性能です。数値はマルチコアと括弧内がシングルコアの結果になります。不明な箇所は”-”としています。

 Coffee Lakeのほうが性能は高いですが、Kaby Lakeとの差額を比較すると、差額分ほどの性能差はない事が分かります。よほどCPU負荷をかけないと性能差は感じにくいと思います。

 また、Coffee Lakeのベアボーンは2018年06月08日現在発売されていません。通常、新しい世代に移行してから新しいベアボーンが出揃うのは1年ぐらいかかります。Coffee LakeのチップセットZ370が登場したのが2017年11月頃なので、ベアボーンで自作する場合、2018年末まで待つほうが良いかもしれません。

Core iシリーズ

 CeleronやPentiumではなく、性能がもっと欲しいと言う人もいるでしょう。

 記事冒頭の省電力の条件で考えると、Kaby LakeならCore i5まで、Coffee LakeならCore i3までならなんとかPCの消費電力が常時100W未満が可能です。

 また、Core iシリーズの末尾Tのモデル(以降Core i/T)は省電力モデルなので、そちらならCore i7でも100W未満は可能でしょう。

 ただし、Core i/Tは同じ型番の製品より価格が高く、性能は1~2割落ちます。更にCoffee Lakeの製品はバルク品のみのため、CPUクーラーを別途購入する必要があります。Core i/Tを購入する場合、割高になる点に注意が必要です。

 24時間稼働でとにかく消費電力を抑えたいなどの理由でCore i/Tを選ぶのは有りですが、そうでないならば通常モデルで良いでしょう。

 Core iシリーズでのおすすめは第8世代Coffee LakeのCore i3 8100です。

名前 最安値 Cinebench PassMark
Core i3 8100 \13,292 616
(154)
8056
(2101)
Core i5 6600K \27,980 600
(166)
8048
(2149)
Core i5 7500 \21,980 617
(162)
8084
(2125)

 性能は第6世代のCore i5 6600K、第7世代のCore i5 7500と同等です。価格も割安なので、コストパフォーマンス的にもおすすめです。

 更にCore i5まで対象を広げると、おすすめは第8世代のCore i5 8400になります。

名前 最安値 Cinebench PassMark
Core i5 8400 \20,068 954
(169)
11779
(2332)
Core i7 7700K \36,879 995
(200)
12060
(2583)

 性能は第7世代のCore i7 7700Kに相当します。CPU負荷を最大までかけるとPCの消費電力は100Wを超えてしまう可能性が高いですが、ぎりぎり許容範囲と言った所でしょうか。

マザーボード

Intelのおすすめマザーボード

 CPUと同じくKaby LakeとCoffee Lakeのそれぞれに対応するマザーボードを紹介します。

 まずはKaby Lakeからです。


 Kaby Lake対応のマザーボードでおすすめは上の2つです。MSI H110M-ITXはチップセットH110、MSI H270I GAMING PRO ACはチップセットH270を搭載しています(上記のAmazon価格だと高く見えますが、5月末に価格.comの最安値が1万円を切っています)。

 ASRock H110M-ITXは安価な製品です。将来的に構成変更や機能拡張などの予定がない場合、こちらをおすすめします。チップセットはKaby Lakeのひとつ前のSkylakeのものですが、とにかく安く自作したい場合に良いでしょう。

 MSI H270I GAMING PRO ACはOptaneメモリー、無線LAN、Bluetooth、USB3.1 Type-Aにも対応しているので、機能的には十分なものがあります。

 続いてCoffee Lakeです。


 ASRock H310M-ITX/acとASUS PRIME H310I-PLUSはチップセットはH310でほぼ同じ構成、価格もほぼ同じです。違いはASRockのほうが無線LANとBluetoothに対応していることぐらいです。

 無線LANなどの機能面が欲しいならASRock、マザーボードの安定性を求めるならASUSをおすすめします。

 なお、Mini-ITXマザーボードの場合、1つ上位のチップセットであるB360にすると価格が約1万5千円まで上がります。Optaneメモリーを使いたいなど目的がある場合、サイズが1つ大きいMicro-ATXならば1万円未満のものもあります。

 紹介したそれぞれのマザーボードの詳細は以下のページでご確認下さい。

 搭載できるメモリの種類はマザーボードによって変わります。紹介したマザーボード対応のおすすめメモリは次の通りです。

マザーボード DDR4-2133
(DIMM)
DDR4-2400
(DIMM)
DDR4-2666
(DIMM)
ASRock H110M-ITX
MSI H270I GAMING PRO AC
ASRock H310M-ITX/ac
ASUS PRIME H310I-PLUS

 よほどメモリを消費するアプリケーションを使う事がない限り、メモリサイズは8GBもあれば十分です。以降でも全て8GBのメモリを紹介します。ただし、デュアルチャネルにするとメモリの転送速度が向上するため、4GB×2枚を購入するのが良いでしょう。

PCケース

 Mini ITXのケースをいくつか選んでみました。例外はあるものの、5インチベイがない製品が多いです。そのため、基本的に光学ドライブは外付けにする必要があります。

 Cooler Master Elite 130 CubeはオーソドックスなキューブタイプのPCケースです。3.5インチシャドーベイが3個あります。5インチベイもあるので、光学ドライブも搭載可能です。SFX電源だけでなくATX電源も使用できるのが特徴のひとつです。

 PC-Q21Bはアルミニウムケースで1万円を切る価格なのが一番のポイントです。アルミ製なので1.47kgと非常に軽いのも特徴です。スリムタイプの光学ドライブなら搭載可能なのも嬉しい点です。

 SST-ML06Bはかなり細形のケースですが、コンパクトでおすすめです。テレビ台などリビングに置く場合に違和感なく設置可能です。

 METIS PLUSはカラフルなキューブタイプのPCケースです。赤、緑、青、金、銀、白、黒の7色が選べるのが良い点です。このケースの1世代前のもので私は自作しています。詳細は「Celeron J1900でACアダプタ電源の録画サーバ用PCを作成しました」の記事をご覧下さい。

 ここまでで紹介したケースのサイズの情報をまとめました。製品のリンク先は各商品の詳細ページに飛びます。

製品名 幅×高さ×奥行き
Elite 130 Cube 240×205×377.5 mm
LIAN LI PC-Q21 149×257×224 mm
SilverStone SST-ML06B 350×99×205 mm
RAIJINTEK METIS PLUS 190×254×277 mm

電源

 自作PCのパーツの中である意味最も重要なパーツが電源です。電源が安定供給されることでパーツが壊れにくくなるためです。

 最低限、80PLUS認証電源を選びましょう。グレードが高いものを選ぶほど消費電力が下がるので、省エネのためにも重要です。しかし、グレードが高くなるほど値段も高くなるため、電源にある程度こだわる場合、GOLD認証品を選ぶのが良いと思います。

 PC自作初心者の方に電源のワット数についてここで簡単に説明します。例えば400Wの電源は常に400W消費する訳ではありません。PCの電源は水道の貯水タンクのようなものと考えて下さい。50W必要な時は50W消費するだけです。

 なお、電源はその電源の動作を維持するためにも電力を消費します。そのため、大きな電源のほうが同じPC構成でも全体の消費電力は多くなります。例えば、省電力PCを作るのに900W電源など論外です。軽自動車にバスのエンジンを載せるようなものと考えれば想像出来ると思います。

 今回は省エネPCと言うことで、電源容量は300Wから450Wの範囲で選んでみました。

 Mini-ITX対応のPCケースでは通常はSFX電源を使用します。SFX電源は、より一般的なATX電源よりひと回り小型です。

 玄人志向のプラグイン式のKRPW-SXP400W/90+です。こちらはGOLD認証の400Wの商品です。プラグイン式は必要なケーブルのみを接続できるので、内部の配線がすっきりし、PCケース内の空気の流れも良くなります。

 SilverStoneのSST-ST30SF、こちらは55度に達するまではファンレスモードで動作します。静音にこだわる場合におすすめです。こちらはBRONZE認証の300W電源です。ちなみに、300WクラスだとBRONZE認証以下の製品しかありません。

 それぞれの電源の詳細は以下のページでご確認下さい。

電源付きPCケース

 説明が前後しますが、電源が付属しているPCケースもあります。

 Mini-ITXの電源付属ケースのおすすめはChopin(ショパン)です。電源は150WのBRONZE認証品です。4色のカラーパネルが付属してデザイン性が高いのが特徴です。

 Mini-ITXのPCケースとしてはトップクラスの小ささなので、省スペース小型PCを組みたい人におすすめです。

 欠点は拡張性に乏しいです点です。2.5インチベイが2つのみで、3.5インチベイがありません。
 

 こちらはMini-ITXよりひと回り大きいMicro-ATXのケースになります。300WのPLATINUM電源付きで比較的安価なのが特徴です(PLATINUMはGOLDのひとつ上のランク)。

 2.5インチ×1、3.5インチ×2、5インチ×1なので拡張性もあります。

 PLATINUM電源単体で購入すると通常1万円は軽く超えてしまうので、PLATINUM電源で自作したい人にとってはコストパフォーマンスが非常に高いPCケースです。

 ケースのサイズの情報は以下の通りです。製品のリンク先は各商品の詳細ページに飛びます。

製品名 幅×高さ×奥行き
IN WIN Chopin IW-BQ696S 84×244×217 mm
IN WIN IW-CE685/300P 96×334×404 mm

SSD

 予算に余裕があれば起動ドライブをSSDにすることをおすすめします。

 SSDのNAND型フラッシュメモリの種類によって良し悪しが言われていますが、個人的にはあまり気にしなくて良いと思っています。人によってはSLCが良くてTLCが駄目だと言う意見もあります(一般的にはSLC > MLC > TLCの順で良いと言う意見が多い)。

 しかし、一番重要なのは読み書きのアルゴリズム、つまりソフトウェアの問題です。日進月歩でアルゴリズムも進化しているので、種類にこだわるよりもできるだけ新しい製品を購入することのほうが重要だと考えます。とは言え、怪しげなメーカーから買うことはおすすめできませんが。

 SSDは2018年3月末以降に急激に価格が下がっているので、今なら250GBクラスでも1万円未満での購入が可能です。

 バイト単価で考えると500GB前後のSSDを購入するのが良いでしょう。

 Linuxでサーバを構築する場合、起動ドライブは小さめの32GBのもので十分です。録画サーバやファイルサーバを作る場合、OSをSSD、ファイル保存をHDDに完全に分けておけば、容量不足になっても交換が容易です。小さいSSDならばOSのバックアップが容易なのも利点です。

ハードディスク

 3.5インチのハードディスクはWestern Digital製のものをおすすめします。

 普通のデスクトップPCとして使うのであれば、こちらのWD Blueがおすすめです。HDDは最近安くなっており、今なら4TBがおすすめです。

 24時間稼働するのであれば、こちらのWD Redがおすすめです。私自身こちらの製品を録画サーバで2年以上使用していますが、特に問題は発生していません。

 上記は4TB品ですが、実は2018年06月08日現在WD Redで一番バイト単価が安いのは8TB品です。ファイルサーバを構築する場合はそちらがおすすめです。

 2.5インチでは、選択肢として普通のHDDとハイブリッドHDD(別名:SSHD)の2つがあります。ここではあえてハイブリッドHDDをおすすめします。

 2.5インチHDDの場合、3.5インチと比較して読み書きが遅いのが欠点ですが、こちらであればSSD並の速度で読み書きできるのが利点です。しかし、普通のHDDと比較して高価なのが欠点です。

ベアボーンキット

 次に紹介するのはベアボーンキットです。ベアボーンとは、PCケース、電源、マザーボードがセットになった製品です。PC自作初心者向けの製品でもあります。

 2018年06月08日現在発売されているベアボーンはKaby Lake対応品のみです。

 最初に紹介するのはShuttleのXH270です。電源は120WのACアダプタです。TDP65Wまで対応しているので、Core i7 7700まで載せることが可能です。

 欠点は、薄型なのでPCI Expressスロットもなく、ビデオカードが挿せない点です。

 利点は、2.5インチのドライブベイが4つある点です。M.2スロットにSSDを載せれば、Intel OptaneメモリーによりHDDの高速化も可能です。また、HDMI出力が3つもあり、マルチディスプレイ環境を簡単に作ることが出来ます。

 次に紹介する製品もShuttleのSZ270R8です。こちらはTDP91WのCore i7 7700Kまで対応しています。キューブ型でPCI Express x16とx4のスロットが1つずつあります。5インチベイはありませんが、3.5インチベイが4つあるので、かなり拡張性があります。

 オーバークロック対応品としてSZ270R9も発売されています。価格がSZ270R8とほぼ同じなので、オーバークロックに興味のある人にはこちらの方が良いかもしれません。

 こちらは少し変わったベアボーンキットです。Mini-STX規格で、Mini-ITXよりもひと回り小さいサイズです。大きさは一般的なATX電源とほぼ同じです。より分かりやすいサイズで説明すると、厚さ8cmのDVDボックスぐらいと書くとその小ささが分かると思います。こちらは120WのACアダプタ電源です。Intel LGA1151対応でCore i7 7700まで使用可能です。

 ただし、こちらの製品もケースが小さいため、2.5インチのSSD/HDDしか搭載できず、PCI Expressスロットもありません。拡張性はかなり犠牲になっていますが、極小PCを作りたい人にとっては、CPUを交換できることは大きなメリットです。とりあえずCeleronで組んで、将来的にCore iシリーズにグレードアップなどの運用方法が考えられます。また、2.5インチドライブが2台搭載可能なので、起動用にSSD、ファイル保存用にHDDといった構成も可能です。

 DeskMiniは近々Coffee Lakeに対応したDeskMini 310が発売されるようです。もしもDeskMiniの購入を検討するなら、そちらを待ったほうが良いかもしれません。

 DeskMini 110は上のような無線LANカードを内蔵し、アンテナを装着することも可能です。

 ベアボーンキットのサイズと電源の情報をまとめました。

製品名 幅×高さ×奥行き 電源
Shuttle XH270 200×72×240 mm 120W ACアダプタ
Shuttle SZ270R8 216×332×198 mm 500W(80 PLUS SILVER)
ASRock DeskMini 110 80x155x155 mm 120W ACアダプタ

 この構成で、その他に必要なパーツは次の3つになります。

  • CPU
  • メモリ
  • HDDもしくはSSD

 紹介したベアボーンキット対応のおすすめメモリは次の通りです。

ベアボーン DDR4-2133
(DIMM)
DDR4-2400
(DIMM)
DDR4-2133
(SO-DIMM)
DDR4-2400
(SO-DIMM)
Shuttle XH270
Shuttle SZ270R8
ASRock DeskMini 110

組み立てガイド

 Amazonに無料の組み立てガイドがあるので紹介します。こちらは20ページと短いPDFファイルですが、意外と濃い内容です。

 CPU、メモリの取り付け方から始まり、CPUクーラー、マザーボードケーブルの接続などを写真の図解入りで説明しています。Core i7-7700K、Geforce GTX 1070、M.2対応SSDを搭載する本格的なPC構成の内容です。

 PC自作初心者から久しぶりに組む方におすすめの1冊です。

パーツ組み合わせ例

 今まで紹介したパーツで様々なパターンの自作例を考えてみました。自作例の表に各パーツの価格を掲載しています。これは、2018年06月08日時点のネット通販の最安値とAmazonの商品価格を基準にしたものです。各パーツ名をクリックすると、Amazonのリンク先に飛ぶようになっています。掲載価格よりもAmazon価格が高い場合、他のサイトで購入したほうが良いかもしれません。

 最安品のみをネット通販でばらばらに購入すると、一部のパーツがなかなか届かず、組み立て始めるまでに時間がかかってしまう事があります。そのため、出来るだけまとめて同じ店舗で注文したほうが良いでしょう。また、事前に在庫があることを確認してから注文しましょう。

全パーツ購入:Celeronで作る価格を抑えたPC

CPU Celeron G3930 \3,827
マザー ASRock H110M-ITX \8,542
メモリー DDR4-2133(DIMM) \9,980
HDD WD Blue 4TB \8,877
PCケース Elite 130 Cube \7,995
電源 SilverStone SST-ST30SF V2 \5,180
合計 \44,401

 全てのパーツを自分で購入して組み立てる作例のその1です。Celeron G3930を選択しました。

 最低限の性能で考えると、この価格が全パーツ購入の場合の最低基準になります(メモリーやHDD容量を減らせば更に価格は下がりますが……)。

全パーツ購入:Core i3で作るCoffee Lake PC

CPU Core i3 8100 \13,292
マザー ASRock H310M-ITX/ac \11,996
メモリー DDR4-2666(DIMM) \11,070
HDD WD Blue 4TB \8,877
PCケース LIAN LI PC-Q21B \7,962
電源 SilverStone SST-ST30SF V2 \5,180
合計 \58,377

 全てのパーツを自分で購入して組み立てる作例のその2です。Coffee LakeのCore i3 8100を選択しました。

 一般的にはKaby Lake PCよりもCoffee Lake PCのほうが総額が高くなります。

全パーツ購入:24時間稼働を重視したPC

CPU Pentium G5400 \7,127
マザー ASUS PRIME H310I-PLUS \11,117
メモリー DDR4-2666(DIMM) \11,070
HDD WD Red 4TB \14,899
PCケース Elite 130 Cube \7,995
電源 玄人志向 KRPW-SXP400W/90+ \7,530
合計 \59,738

 全てのパーツを自分で購入して組み立てる作例のその3です。24時間稼働のサーバでの使用を想定しています。電源やハードディスクに安定性を追求してみました。

Mini-ITXのキューブ型ベアボーンキットPC

ベアボーン Shuttle SZ270R8 \40,395
CPU Core i3 7100 \12,833
メモリー DDR4-2400(SO-DIMM) \9,593
HDD WD Blue 4TB \8,877
電源 ベアボーン付属
合計 \71,698

 ベアボーンキットを使った作例 その1です。総額に響きますが、電源容量に余裕があるためCPUはCore i3 7100にしてみました(唐突にi3 7100を選びましたが、Kaby Lakeのi3の中では一番コストパフォーマンスが高いです)。

 キューブ型は高価なため、薄型と比べて総額も高くなります。

Mini-STXの小さいベアボーンキットPC

ベアボーン ASRock DeskMini 110 \13,500
CPU Pentium G4560 \6,095
メモリー DDR4-2400(SO-DIMM) \9,593
HDD Seagate SSHD 2TB \9,974
電源 ベアボーン付属
合計 \39,162

 ベアボーンキットのDeskMini 110を使った作例です。HDDはハイブリッドHDDを採用しました。PCI Expressカードは使用できないものの、デスクトップCPUが使用できる極小PCは魅力です。

 紹介した作例の中では一番安く作れるのがDeskMiniの高評価ポイントのひとつです。

電源付きPCケースで作るCeleron PC

CPU Celeron G4900 \4,700
マザー ASUS PRIME H310I-PLUS \11,117
メモリー DDR4-2666(DIMM) \11,070
HDD Seagate SSHD 2TB \9,974
PCケース IN WIN Chopin IW-BQ696S \12,742
電源 PCケース付属
合計 \49,603

 電源付きPCケースでCeleron G4900を使った作例です。

 思ったよりあまり総額が安くない印象です。PCケースの紹介でも触れましたが、省スペースにこだわる人におすすめです。

まとめ

 ここまでのパーツ組み合わせ例の総額をまとめました。

組み合わせ例 CPU 総額
全パーツ購入:Celeronで作る価格を抑えたPC Celeron G3930 \44,401
全パーツ購入:Core i3で作るCoffee Lake PC Core i3 8100 \58,377
全パーツ購入:24時間稼働を重視したPC Pentium G5400 \59,738
Mini-ITXのキューブ型ベアボーンキットPC Core i3 7100 \71,698
Mini-STXの小さいベアボーンキットPC Pentium G4560 \39,162
電源付きPCケースで作るCeleron PC Celeron G4900 \49,603

 紹介した作例の総額は、3万円代後半から7万円代まで、かなり価格差があることが分かります。欲しい性能、予算の都合でパーツ構成を考えてみて下さい。

 Windowsをインストールする場合、当然そちらも購入する必要があります。本ブログで「Windows 10の正規品を一番安く買えるのはどこ?」と言う記事を書きました。よろしければそちらもご覧下さい。

 2018年3月末以降にHDDとSSDの価格が下がりました。メモリーも少し下落傾向にあるようです。本記事では取り上げませんでしたが、ビデオカードの価格も下がっており、仮想通貨のマイニング需要も一段落しました。PCを自作しやすい状況になってきたと言えるでしょう。

 本記事がPC自作のお役に立てたなら幸いです。

おまけ

CPUのベンチマーク結果一覧

 記事本編ではおすすめのCPUのみ紹介しました。

 しかし、他のCPUについても知りたい人もいると思うので、現在購入可能なCPUの一覧をベンチマーク結果と共に一覧表にまとめました。

PassMark ベンチマーク結果

PassMark ベンチマーク結果

 一覧表だけだと分かり難いので、ベンチマークソフトのPassMarkの結果のみグラフにしました。前面の棒グラフがシングルコア、背面がマルチコアの結果になります(歯抜け部分は不足データです)。

 以降の表の数値はマルチコアのベンチマーク結果で、括弧()の中がシングルコアの結果になります。可能な限り収集したものの、一部のCPUにデータが不足しています。”-”の箇所が不足データです。

 CPU名のリンク先は各CPUの仕様ページです。最安値のリンク先はAmazonの商品ページです。なお、最安値=Amazon価格ではないのでご注意下さい。

 価格を”参考”としているCPUは全て価格.comで取り扱いがないバルク品です。バルク品はCPUクーラーが付属しないため、別途購入する必要があります。参考価格は全てパソコンSHOPアークの2018年4月30日時点ものです。

CPU Clock Core
(Thread)
TDP Cinebench PassMark 最安値
Celeron G3900 2.80GHz 2(2) 51W 213(119) 3032(1621) \3,799
Celeron G3920 2.90GHz 2(2) 51W 220(123) 3412(1757) \4,810
Celeron G3930 2.90GHz 2(2) 51W 220(123) 3050(1661) \3,827
Celeron G3950 3.00GHz 2(2) 51W 228(127) 3334(1745) \5,676
Celeron G4900 3.10GHz 2(2) 54W 236(132) 3429(1722) \4,700
Celeron G4920 3.20GHz 2(2) 54W 243(136) 3696(-) \5,907
Pentium G4400 3.30GHz 2(2) 54W 251(140) 3571(1879) \5,564
Pentium G4500 3.50GHz 2(2) 51W 266(149) 3917(1998) \7,290
Pentium G4520 3.60GHz 2(2) 51W 274(153) 4195(2078) \10,348
Pentium G4560 3.50GHz 2(4) 54W 382(151) 4889(1988) \6,095
Pentium G4600 3.60GHz 2(4) 51W 392(155) 5110(2061) \9,419
Pentium G4620 3.70GHz 2(4) 51W 403(159) 5225(2131) \10,980
Pentium G5400 3.70GHz 2(4) 54W 403(159) 5347(2189) \7,127
Pentium G5500 3.80GHz 2(4) 54W 414(163) 5137(2244) \9,288
Pentium G5600 3.90GHz 2(4) 54W 425(168) 5695(2292) \10,452
Core i3 6100 3.70GHz 2(4) 51W 392(152) 5493(2108) \13,143
Core i3 6300 3.80GHz 2(4) 51W 403(156) 5865(2170) \19,188
Core i3 6320 3.90GHz 2(4) 51W 413(160) 6045(2236) \19,800
Core i3 7100 3.90GHz 2(4) 51W 425(168) 5790(2227) \12,833
Core i3 7300 4.00GHz 2(4) 51W 436(172) 6442(2321) \17,900
Core i3 7320 4.10GHz 2(4) 51W 447(176) 6562(2372) \16,800
Core i3 7350K 4.20GHz 2(4) 60W 458(181) 6628(2442) \15,236
Core i3 8100 3.60GHz 4(4) 65W 616(154) 8056(2101) \13,292
Core i3 8300 3.70GHz 4(4) 62W 633(158) 8340(-) \16,200
Core i3 8350K 4.00GHz 4(4) 91W 684(171) 9213(2333) \19,776
Core i5 6400 2.70GHz 4(4) 65W 497(140) 6760(1828) \20,990
Core i5 6500 3.20GHz 4(4) 65W 565(153) 7235(1947) \22,980
Core i5 6600 3.30GHz 4(4) 65W 597(166) 7755(2095) \25,980
Core i5 6600K 3.50GHz 4(4) 91W 600(166) 8048(2149) \27,980
Core i5 7400 3.00GHz 4(4) 65W 564(149) 7391(1956) \20,497
Core i5 7500 3.40GHz 4(4) 65W 617(162) 8084(2125) \21,980
Core i5 7600 3.50GHz 4(4) 65W 666(175) 8811(2301) \25,353
Core i5 7600K 3.80GHz 4(4) 91W 717(179) 9149(2386) \27,211
Core i5 8400 2.80GHz 6(6) 65W 954(169) 11779(2332) \20,068
Core i5 8500 3.00GHz 6(6) 65W -(-) 12130(2417) \22,737
Core i5 8600 3.10GHz 6(6) 65W 1023(180) 11998(2529) \25,140
Core i5 8600K 3.60GHz 6(6) 95W 1040(183) 12806(2518) \27,346
Core i7 6700 3.40GHz 4(8) 65W 816(171) 10012(2156) \36,590
Core i7 6700K 4.00GHz 4(8) 91W 888(180) 11114(2352) \41,903
Core i7 7700 3.60GHz 4(8) 65W 901(186) 10783(2351) \34,063
Core i7 7700K 4.20GHz 4(8) 91W 995(200) 12060(2583) \36,879
Core i7 8700 3.20GHz 6(12) 65W 1434(203) 15298(2632) \33,800
Core i7 8700K 3.70GHz 6(12) 95W 1447(208) 16029(2708) \39,995
Celeron G4900T 2.90GHz 2(2) 35W -(-) 2960(1681) 参考:\5,470
Core i3 6100T 3.20GHz 2(4) 35W 339(131) 4840(1818) \14,903
Core i3 6300T 3.30GHz 2(4) 35W 350(135) 5245(1896) \18,673
Core i3 7100T 3.40GHz 2(4) 35W 371(146) 5073(1930) \14,313
Core i3 7300T 3.50GHz 2(4) 35W 382(151) 5366(1921) \16,178
Core i3 8100T 3.10GHz 4(4) 35W -(-) -(-) 参考:\13,980
Core i3 8300T 3.20GHz 4(4) 35W -(-) -(-) 参考:\16,980
Core i5 7400T 2.40GHz 4(4) 35W 476(128) 6452(1687) \21,247
Core i5 7500T 2.70GHz 4(4) 35W 528(141) 7143(1871) \23,630
Core i5 7600T 2.80GHz 4(4) 35W 593(157) 8130(2108) \25,898
Core i5 8400T 1.70GHz 6(6) 35W -(-) 9897(1961) 参考:\21,980
Core i5 8500T 2.10GHz 6(6) 35W -(-) 10499(2108) 参考:\23,480
Core i5 8600T 2.30GHz 6(6) 35W -(-) 11111(2228) 参考:\25,980
Core i7 7700T 2.90GHz 4(8) 35W 805(168) 9328(2073) \35,927
Core i7 8700T 2.40GHz 6(12) 35W 1068(176) 12954(2404) 参考:\36,480
Pentium G5400T 3.10GHz 2(4) 35W -(-) -(-) 参考:\7,980
Pentium G5500T 3.20GHz 2(4) 35W -(-) 4577(1878) 参考:\9,480
A10-9700E 3.00GHz 4(4) 35W 270(82) 4775(1565) \10,497
A12-9800E 3.10GHz 4(4) 35W 281(85) 5060(1623) \10,885
Ryzen 3 1200 3.10GHz 4(4) 65W 477(129) 6814(1728) \12,861
Ryzen 3 1300X 3.50GHz 4(4) 65W 553(146) 7528(1885) \13,235
Ryzen 5 1400 3.20GHz 4(8) 65W 731(139) 8426(1726) \14,890
Ryzen 5 1500X 3.50GHz 4(8) 65W 810(152) 10124(1857) \16,980
Ryzen 5 1600 3.20GHz 6(12) 65W 1094(147) 12300(1827) \16,980
Ryzen 5 1600X 3.60GHz 6(12) 95W 1126(151) 13229(1972) \22,999
Ryzen 5 2600 3.40GHz 6(12) 65W 1310(164) 13385(1990) \23,137
Ryzen 5 2600X 3.60GHz 6(12) 95W 1380(176) 14512(2158) \25,679
Ryzen 7 1700 3.00GHz 8(16) 65W 1403(151) 13758(1776) \26,681
Ryzen 7 1700X 3.40GHz 8(16) 95W 1532(155) 14632(1882) \30,148
Ryzen 7 1800X 3.60GHz 8(16) 95W 1617(163) 15404(1967) \34,779
Ryzen 7 2700 3.20GHz 8(16) 65W 1529(164) 15486(2053) \34,032
Ryzen 7 2700X 3.70GHz 8(16) 105W 1817(177) 17054(2200) \37,199
Ryzen 3 2200G 3.50GHz 4(4) 65W 576(142) 7351(1819) \11,793
Ryzen 5 2400G 3.60GHz 4(8) 65W 826(156) 9365(1920) \18,000