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横浜マラソン2017の中止について語る

  最終更新日:2017/11/03

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横浜マラソン2017 中止当時のフィニッシュ地点

横浜マラソン2017 中止当日のフィニッシュ地点

 参加予定だった10月29日の横浜マラソン2017が台風の影響で中止になりました。中止になったこと自体に文句はないものの、色々と思うことがあって記事にまとめました。

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中止の判断は妥当だったのか?

横浜マラソン2017 中止当時のスタート地点

横浜マラソン2017 中止当日のスタート地点

 この写真は、中止となった大会当日午前9時頃のスタート地点の様子です。ちなみに、冒頭の写真は同じ日の撤去中のフィニッシュ地点のものです。風は強くなかったものの、雨は普通に降っていました。当日の横浜の降水量を調べてみると7.5mmだったので、そこまで強くはなかったようです。

 しかし、この日は1日降り続いており、何も対策をしていなければ、完走するまでに頭から足先までずぶ濡れになったことは間違いないでしょう。風も吹いていたので、濡れた状態では体温低下の危険もあったことでしょう。初マラソンの参加者に雨対策をしろと言うのは無理な話です。

 雨が降っていても体温は上がるので濡れても問題ないと言う人もいますが、それは最後まで走って完走できる人達だけの話で、最後歩いて完走する人達には当てはまりません。

 また、台風の影響を正確に知ることが出来ない中、参加者2万8千人、ボランティアスタッフ7千人と大規模な大会だけに、何か問題が発生した時のことを考えると中止もやむを得なかったと思われます。

 仮に開催していたとしても、地元の名産が配られる「ラッキー給食」や幼稚園児まで参加する「給水パフォーマンス」などがまともに行われたかどうか疑問です。

 石川県の”金沢マラソン”や静岡県島田市の”しまだ大井川マラソン”のように、雨の中で決行した大会もそれなりにありましたが、どちらも大会規模が1万人前後なので何とか開催できたのではないかと思われます。しかし、いずれの大会も雨の中では大変な状況だったことでしょう。

なぜ3月から10月に移動したのか?

 横浜マラソンは、2013年までは12月開催のハーフマラソンの大会でした(2013年は10kmの部のみ開催)。その後、2015年にフルマラソンとして復活したのが現在の大会になります。

 2015年、2016年は3月中旬の開催でした。2017年になって突如10月に移動となりました。冬から秋へと大幅に移動する大会は私の記憶するところでは大変珍しいです。同じ運営会社の湘南国際マラソンぐらいのものです(当初3月開催で第3回大会から11月に移動……どこかの大会と同じ様な気も)。

 横浜市の市民局大規模スポーツイベント課が説明する移動理由(上記資料)では、2つの理由を挙げています。長いので要約すると、「以前は秋開催だったため元に戻す」、「秋は天候が安定しておりスポーツに適しているから」の2点です。

 私が知っていた移動理由とは異なっていたため、更に調べてみました。明確に書かれていたのは以下の走ろう.comの記事だけでした。

 上記記事から引用します。

大会の開催時期を変更する理由としては「2月に開催される東京マラソンが近い」ということ、「比較的暖かい時期に変更することでスポーツに適している上、沿道から応援もしやすい」の2点を挙げています。

 私が知っていたのも「2月に開催される東京マラソンが近い」と言う理由でした。大会が競合するのを避けたかったのだと理解していました。公式には説明していないので、そうではないと言われると思いますが……。

 しかし、理由がどうであるにせよ、それならなぜ最初から秋開催にしなかったのか疑問が残る所です。

開催時期は妥当だったのか?

 開催時期は妥当ではなく、問題ありだと思います。根拠は台風です。2000年以降で10月後半に関東に上陸・接近した台風が3つありました。なお、下記の台風のリンク先はWikipediaです。

発生期間
2004年 10月13日9時~10月21日3時 台風23号
2007年 10月26日9時~10月28日3時 台風20号
2010年 10月25日3時~10月31日3時 台風14号

 秋台風の言葉があるぐらい10月までは台風が少なからず日本に接近しています。

 しかし、11月に入ると日本に近づく台風はほとんどありません。過去11月に関東に上陸・接近した台風は、1965年と1990年のそれぞれ1回だけです(参考:気象庁、台風の上陸数)。

 そのため、せめて1週間ずらした11月初めの開催にしておけば良かったのにと思います。

 大会が3月から10月に移動した理由として「秋は天候が安定しておりスポーツに適しているから」と公式では言っていますが、率直に言ってそうは思えません。

 余談ですが、なぜか今年はゼッケンの配布を屋外で行っており(前回までは屋内)、大会側も天候悪化の可能性についてほとんど考えてなかったのだろうと思います。中止の発表も「台風の影響で中止する」の簡単な説明のみで、ゼッケンの計測タグの返却などをどうするかの説明もなく、中止の場合の想定を全くしていなかったように見えました。

 なお、開催時期について批判してしまうと他のマラソンについても同様に批判することになってしまいます。その点は謝罪します。大会ごとに開催時期には理由があると思うので、10月までのマラソン大会には台風のリスクがあることを憶えておいたほうが良さそうです。

オリジナルタオルと完走記念メダルの扱い

 11月1日にようやく計測タグやオリジナルタオルなどの扱いについて公式発表がありました。以下にまとめます。

項目 対応内容
参加料 返金なし
オリジナルタオル 前日まで受付者のみ後日郵送
計測タグ タオル郵送の際に返信封筒を同封
完走記念メダル 2018年大会完走後に配布
2018年大会の出走権利 優先的に割当(有料)

 参加料については申し込み時に返金しない旨を記載しているので問題ありません。返金しろという人も結構いたみたいですが、そもそも大会準備ですでにお金を使っているので無理な話です。

 タオルは受付に来た人のみ郵送とのことですが、中止にした大会で区別する意味が良く分かりません。この場合は条件を付けずに全員郵送が普通だと思います。過去中止になった青梅マラソンではそうでした。

 そもそも、大会受付は前日20時までだったのに、中止の発表はメールでは19時でした。現地発表はもっと早かったようです。そのため、発表を知って受付しなかった人が全くいなかったとは思えません。

 計測タグは中止当日も回収していたそうです。どうも既に送り返した人もいるらしく、中止発表の時点で回収方法についても通知するべきでした。

 完走記念メダルもタオル同様に郵送して欲しかったところです。おそらく、メダルが重いので(2016年大会は約140g)、郵送費用の面で断念したのでしょう。封筒も丈夫なものにしないと駄目でしょうし。

 しかし、2018年大会を完走しないとメダルをもらえないのはおかしな話です。そもそも、あのメダルはリタイアしても参加しただけでもらえる物です(詳しくは当ブログの前年記事「横浜マラソン2016を走りました」を参照)。せめて、2018年大会会場にゼッケンを持って行けば無条件でもらえるぐらいの事はして欲しかったところです。

 2018年大会の出走権利を優先的に割り当ててもらえるのは良いようにも思えますが、ある意味不公平な話ではあります。来年初めて参加したいと思った人がいても、その人にとっては抽選確率が相当低くなるためです。また、もし来年も中止になった場合はどうするのでしょうか?どうもメダルの件と合わせて対応を考えたのではないかと思うのですが、あまり良い対応とは思えません。今年は今年、来年は来年で考えた方が、大会側のリスクは減ったと思います。

 全体的に対応内容を見てみると、中止の批判に対してどうすれば納得してもらえるかで判断しているように思えます。中止直後の対応を見ても、対症療法的な対応に見えてしまいます。

 私は来年は不参加の予定でしたが、完走メダルをある意味において人質に取られているので、色々と考えてしまいます。今回の大会側の対応のまずさを見ていると正直不安になるので、来年の申し込み時期に改めて考えようと思います。